彼女、友人、そして上司

医学部再受験を決意したものの、2011年4月当時で27歳。

一年で合格したとしても、34歳で卒業。

世間一般からしたら、ばっかじゃねーのって言われても仕方がないと思います。

でも、当時付き合っていた彼女とは結婚を約束していたんですけど、二つ返事で「○○君がやりたいなら応援する」と言ってもらえました。

友人にも言ってたら、めっちゃびっくりしてたけど、すごく応援してくれました。

むしろ、なぜかうらやましがられるっていう謎の事態にw

問題は上司です。

そもそも上司にいつのタイミングで報告するのか、いつ会社を辞めるのかって問題はセットであると思います。

僕の場合は、4月の年初面談で辞めることを宣言するという選択肢しかありませんでした。

もちろん、合格してから辞めるってのが一番合理的なのかもしれませんが、2年お世話になった先輩や上司にそんなふうに自分のわがままを通すことは許されないと思ったからです。

知らないうちに社畜精神が僕の中で刷り込まれていたようですw


そして迎えた年初面談。センターに向けて勉強するので12月で辞めたいことを伝えると、

上司の最初の一言は「お前何歳だっけ?」でしたw

そのあと続くのは罵倒の嵐です。

お前の実家は医者なのか?
そんなことをできるなんてずいぶんお金持ちな家なんだな。
医者と仕事をするなんて大変だぞ。
医者の労働環境のひどさをわかってるのか?
結婚はどうするんだ?
学生の間の生活はどうする気だ?
会社が今までお前にどれだけ投資してきたのかわかってるのか?
12月?あり得ない。年度途中で辞めることなんて許されないからな。


文字で書くとなかなか伝わりませんが、決して心配しているわけではなく、相手を引き止めるための説得です。

もちろん、こうなることは予想していたので、事前にQ&Aを作成して面談に臨んだわけですがw
(ちなみに僕の実家は医者でもないし、お金持ちでもなんでもありません)

こういう会社なので、やっぱりだめかなーと思ったけれど、12月で辞めることもだめだと言われました。

正確な表現は覚えてないですけど、労働基準法で2週間前(だっけな?)に辞める意思を会社に伝えれば、法律上は問題なく辞めることができます。

しかし、年度途中で退職することは禁忌であるという空気がなぜか社内にありますし、上司もそれを平気で口にします。

一般職の女の子ですらこの暗黙のルールに従ってるのだから、総合職のお前がこれを守らないわけないよねっていうのが、彼らの論理です。



まぁ一定程度それは理解できます。

そもそもその暗黙のルールがどうなんだっていうツッコミもありますが、一つ例外を作ってしまえば、これからもどんどん例外が出てくる。

もしかしたら、僕も彼らと同じ立場になれば、同じように考え、同じ台詞を言っていたかもしれません。



でも、一番カチンときたのは、大学入試試験を受験すること自体、職務規程違反じゃなかったっけ?って言われたことです。

は?そっちは年度末まで半強制で働くことを強要してるくせに、なにいってるんじゃぼけーと思いましたが、すぐに休みの日に受けるのであれば、問題ないと言われました。

ってか平日だったら受験させないのかとも思いましたが、今年はたまたま二次試験が土日だったので、いらんことは言いませんでしたけど。



そうやって最終結論がでるまでに、面談を5回以上繰り返して、ようやく辞めていいという許可をいただくことができましたw

結局、12月退社ではなく、3月の年度末退社で同意。

向こうに押し切られたというよりも、仕事やりながら受験勉強をするっていう強い意志がなければ医師なんてできないなっていう想いがあったからです。